私は都内で小さなイタリアンレストランのシェフをしているkiといいます。
2019年の秋にオープンしたこの店は、シェフである私と、オーナー兼店長の2人で始めました。年末に入る頃には、アルバイトスタッフが4人ほど入ってくれ、安定した営業ができていましたが…。
年が明け2020年、中国から世界に広がって行く疫病のニュースが。その後クルーズ船での発症を皮切りに日本でも感染増加。海外ではロックダウンという前代未聞の事態になり、日本の飲食店も「営業自粛」を強制される風潮に…全ての店が初めての状況におかれました。
営業か、休業か。その2択に迫られました。早々と休業を始める店もあれば、飲食店はライフラインのひとつ、として意思を持ち営業継続するところもありました。
そして、我々は一カ月の営業自粛を決めました。埼玉の自宅から店舗のある都内への電車通勤だったことが1番の懸念でした。
レストラン営業が出来ていない1ヶ月、畑を耕し始めました。家がもともと農家であり、畑は十分すぎるほどにありました。その一角を借りて、初めて種を蒔きました。
それは、NYの世界的に有名なレストランシェフのダン・バーバー氏が提唱したKitchen farming project の話を聞いたのがきっかけでした。氏の著作を愛読していた私は、その話に飛びついたのです。
コロナ禍の混乱に巻き込まれていくなかで、もっとも大事なものは食であり、自然環境だと改めて感じていました。そして、料理人であるならば、野菜をよりよく理解する機会でもあると思ったのです。
そして、結果的にこれがきっかけでNew York Times誌に活動を取り上げられることとなりました。憧れていたシェフ・ダンと、世界のシェフ数名とともに(アジア、男性で唯一…!)。それはまた別の機会にお話します。
The Third Plate Field Notes on the Future of Food【電子書籍】[ Dan Barber ]
価格:1,351円
(2022/5/6 12:08時点)
感想(0件)
※こちらは英語版です。
このブログでは、snsで書き切れない、私の料理人生活と、農業(農「業」と言えるものを今、目指そうとしています。)のドタバタの様子をご紹介致します。
また、得意料理の詳細なレシピなどもご紹介していきます。商品化したくてもうまく出来なかったものなどもあり、それならレシピを知ってもらって作ってもらえたら…という思いです。
徒然なるままに書いていきますので、気楽に読んでいただけたら幸いです。どうぞよろしくお願いします。
#半農半X