[好きなモノ]マイクロプレイン

このシリーズはシェフである私が日々酷使し、手先のようになっている愛おしく大事なモノたちを紹介したいと思います。

まず第一回は、マイクロプレイン!

チーズなどを削るグレーターのメーカーの名前ですね。私が愛用している実際の道具はこちら。

シェフなら大好きマイクロプレイン

チーズを削るためには必須であり、最高のグレーターです。このメーカーのものでないと!という料理人も多いのではないのでしょうか。

目の細かさにかなりのバリエーションがあり、用途や好みでお選びいただけます。私としては、最も細かく削れるものがこの商品の凄さを実感できると思います。実際のところほぼ万能で、何でも削れてしまいます。

マイクロプレインはもともと大工用品でした。
1994年、マイクロプレインがまだキッチン用品を製造していなかった頃、あるカナダ人の主婦がオレンジケーキを作っていました。彼女はオレンジの皮をすりおろし、グチャグチャになってしまったことに大変腹を立てていました。そこで作業場にある木工用ヤスリを思い出し革新的なことを行ったのです。

彼女はマイクロプレインの木工用ヤスリで丁寧にゆっくりとオレンジをすべらせました。この瞬間、新しい商品が誕生したのです。今日、マイクロプレインでは各種のキッチン用カッティングツールとゼスターを取り揃えています。それらの商品はアメリカで作られた良質の刃を使用しており、食材を崩すことのない抜群の切れ味があります。(Microplane公式ホームページより)

このストーリーも面白いですね。私はこの話を真似しようと思い、カインズホームというホームセンターに行き、木工用ヤスリを手に入れ(確か1000円くらい)、砥石で研いでみました。これはこれでなかなか良い出来でした笑

ふわふわにはなりませんが、イタリア系グレーターの素朴な仕上がりになります。チーズの味わいを強くしたい時や田舎っぽい表情にしたい皿にはこちらを使用します。

こちらが自作のグレーター

※違う商品ですが、歴史あるイタリアのメーカー。ビアンキのもの。削る感じは似ています。

木製ハンドル チーズグレーター パルミジャーノ ビアンキ BIANCHI イタリア製 チーズグレーター 削り器 おろし金

価格:2,860円
(2022/6/10 23:45時点)
感想(0件)


さて、マイクロプレインですが、刃付けが非常に鋭いので、ハードチーズはもちろん、ナツメグのような硬いものまでOKです。

オールステンレスで衛生的

レモンなどの柑橘の皮を調理に使う際には、白いワタ部分を使用するとえぐみが出てしまうのですが、マイクロプレインなら表皮のみ削り取り、ワタは削れません。

例えばパルミジャーノチーズを削るときには、ストライドを小さくすれば細かい粉末のようになります。反対にグレーター部分の端から端まで大きく動かして削れば、ふんわりと長くカールした形になり、空気を含んで綿菓子のようになります。

空気を含んでふわふわ

マイクロプレインにはいくつかのシリーズがあります。こちらのシリーズは削る面が広いので削るものを当てやすく、広い範囲にふりかけることができます。

逆に言うと、クラシックシリーズの細いグレーターの方が狙った部分に削ったものをピンポイントでふりかけやすいという点は好みが分かれるところかも知れません。

レストランの厨房では、ピークタイムの最中に手を滑らせてチーズの塊を吹っ飛ばす危険性を孕んでいるので、確実性の面から幅広のグレーターをおすすめします。

ちなみに公式ホームページを覗いてみたらこんなシリーズが出ていました。

Microplan マイクロプレイン マスターシリーズ ゼスター

価格:6,050円
(2022/6/11 00:20時点)
感想(0件)

道具好きなのでこういうものを見てしまうとポチッとしそうになってしまいます…。

ウォールナット材のグリップと、スチールの組み合わせがかっこいい。フレームがより頑強になっているので安心して使えそうです。


リーズナブルな粉チーズも便利ですが、すりおろしたてのパルミジャーノは格別です。少量で済みますしね。

ちなみにパルミジャーノなどのチーズは直接ラップで包むと蒸れてカビてしまう可能性があります。オーブンペーパーでくるんでその上からラップで包みます。それをタッパーなどに入れて冷蔵保存しましょう。

チーズ、オーブンペーパー、ラップ、タッパー

ぜひ削りたてのフレッシュなチーズを楽しんでください!

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